(45) 連続テロとは言わないが__考古館入り口での連続変事 - よもやまばなし

(45) 連続テロとは言わないが__考古館入り口での連続変事
2008/12/1

 このようなところで、「テロ」などと言う物騒な言葉を使うのは、実は今朝(2008/11/19)の新聞紙面には、この言葉が踊っていたのに触発されたというところ。後日のために簡略にこの事態を紹介すると、一昨17日と昨18日に、さいたま市と東京都中野区で、元厚生事務次官夫妻の殺害事件と、同じく元厚生事務次官の夫人が刺されて重傷を負う事件が続いて起こり、ともに玄関先での犯行であった。現在「年金」問題で、政治の焦点である厚生労働省に関係した、連続テロ事件というのが現在の認識のようである。

一番よく写真になる考古館正面

休日札 縦25cmの小さいもの

 ところで丁度今朝19日は、倉敷考古館では休日明け、かつての土蔵造り入り口の引き戸前に来てみると、そこの把手に結び付けていた館の休館日案内札が、辛うじてぶらさがった状態になっていた。良く見ると紐は断ち切られ、残り部分で、また取り付けられたと見られる。

 実は先週の休日明けの12日に来たときも、この札の紐が断ち切られて、札が落ちていたのである。この札を休日前日の閉館後に、引き戸の把手に取り付けだして、二ヶ年が経つ。しかしこのようなことは一度も無く、他人が結び変えた状況すら一度もなかった。まさに玄関先での連続変事ということで、このようなタイトルになったのである。

 ところでこのような小財団法人の文化施設では、世間での休日が多くなるほど、休館日が少なくなる。これは観光地の宿命ではあるが、一方で観光対象が多様化するほど、有料の文化施設には来館者は少なくなるのも宿命のようだ。従業員の増員など出来るほどの収入増などは無い。税金をつぎ込んで様々なイベントを計画している公立博物館でも、つぎ込んでいる資金と労力に見合う入館者は、よほどの場合しかないのは、それが一般的なこの種の文化への関心度なのであろう。

 近年、各地で地方財政破綻が問題となると、公立博物館の廃止などが一番に槍玉に上がる。大阪府の問題はよく知られているだろうが、この岡山県でも、風土記の丘に付随した展示施設の扱いが問題となっている。理由は利用者が少ないということだ。

 少々話しが横道にそれたが、ともかく小博物館では、休日の増加に対し勤める者の労働加重でしのぐ状況になっていく。こうしたこともあり、丁度二年前ごろから、月曜の定休日に続いて、火曜日を臨時休館日とし、はじめて一般的な同種施設の勤務者並みに、週休二日となったのである。これも振替え休日などがあれば、開館が原則なので決して十分の休日ということではない。

 火曜休館を「臨時」付きにしているのも、出来ることなら元に戻したいとのつもりだが、現今の情勢はそのようなものではない。ともかくも臨時休館日の木札を作り、よく見えるように正面入り口の把手に吊り下げていたのである。これが二週連続で紐を切られたのだ。今回札がやっとぶら下がっていたのは、落ちていたのを近所の人が、結び直してくれたことがわかった。

 誰の仕業かわからない。考古館の蔵は、このホームページのトップに書いたように、倉敷でのメインとなる写真スッポト。考古館の戸を閉ざした姿を写すのに、木札が邪魔で、きつく結んだ紐を解くのが面倒で、紐を刃物で断ち切ったのではないか、なども想像はする。かつて写真を撮りたい人が、勝手に入館案内の看板をはずしたり、特別展案内の立看板を、他所に運んでそのままにしていたようなこともあった。しかし最近ではあまりない。写真を撮る多くの人がいるのは、今に始まったことでない。二年間何事も無かったのに、ここにきて二週続けて切られるのには、別の悪意を感じる。

 以下はまったく創作のはなしである。

 {多くの写真撮影者がいるところで、あたかも様子を知っているかのような人間が、「そんな札など外して写真を撮ればよい。」といっているとしたら、解きにくく結んだ紐に困っていると、「カッターがあるよ」と親切そうに渡していたら・・・同じ手口で紐が切られたことになる・・・アドバイザーが居れば、切った方もあまり後ろめたくないだろう。

 扇動者は自分が切ったのではない。大きな顔で、また観光案内や、写真スポットの強引な案内を続けている・・・・この「よもやまばなし41」で話題にしたように。}

 このような人の悪い妄想をしてしまうような、昨今の社会情勢である。もう少し楽しい四方山話が有れば良いのだが・・・・・

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